「愛に音があるなら俺に下さい」
心に傷を負ったギタリストと寄り添い続けたベーシスト。
8年分の「音」で綴る想い。
高校時代の出来事で心に傷を負い、
現実から逃げるため音楽に依存してきた藍。
バンドメンバーの恵介は、
自分の独占欲が招いた8年前の事件を悔い、
音楽が居場所になるならと支え続けてきた。
生きる理由を失った藍と、
藍が恐れる好意を押し殺す恵介。
あの日から止まっていた2人の関係は、
ラブソングの制作依頼により動きはじめ……。
「何を恨んで生きればいい」
「生きてくれるなら何でもしてやる」
どれだけ泣いても、離れられない──。