てなずけたい。
No.1ホストと忠犬の黒服、その主従関係は下剋上なるか──
No.1ホストの邑は、自分の価値も他人からの好意もすべて金に換算する。
黒服バイトの弥勒は、そんな邑に忠実だ。
底知れない執着をあらわす彼を扱いにくく思い、邑が躾けたのだ。
だが思いもよらず〝弱み〟を知られてしまう。
気をそらそうと弥勒を煽ると、その瞳に欲望が灯り──
「俺のこと、何したって噛みつかない従順な犬だと思ってません?」
飴と鞭で躾けられた。
でも──この人は俺が変えてみせる。